艦船写真の写し方(ストロボ)

ストロボ

ストロボ、フラッシュ、スピードライト、など呼び方は色々あるが、基本的に同じ物である。
ストロボには、カメラ内蔵型と、外付型がある。
カメラ内蔵型は、当然、カメラ連動であるし、カメラの性能とタイアップしているが、発光量はさほど強力ではない。
外付型は、比較的、発光量が強力であるが、カメラの性能と必ずしも対応していない場合もある。

ストロボの発光は、一瞬であるが、シャッター全開の段階で発光しなければならない為、連動速度は、概ね1/60以下である。
これより高速の場合、一部が非発光の写真となってしまう場合がある。
反対に、低速であればこの問題はないが、手ぶれ要素がある。

ストロボの光量条件は、距離に連動する。
F値 = ガイドナンバー(GN)  ÷ 被写体までの距離(m) (ISO100時)
という関係がある。
ただし、自然光がほとんどない、夜間などを前提とした場合である。
(概ね4段=4EV以上の差があれば影響は少ない)
昔のストロボの場合(TTL連動)、距離に無関係に、画面全体の光量を判定した条件で発光される。
最近は、Dタイプ(ニコンの場合)の、距離連動型となっていて、距離に応じた発光量となる為、距離差のある被写体の場合、注意が必要となる。

Dcim0595/DSC_1959.
(中央の奧に距離が設定されたため、両側の近距離部分が飛んでいる例)


また、GN40 の場合、F4であれば、10mが限界ということになり、これ以上の距離、絞りでは、十分な発光は期待できないということである。
逆に、GNと距離がバランスしていれば、10mを超えていても効果を発揮する。


Dcim4867/DSC_0366. Dcim4867/DSC_0367.
(左)ストロボ使用、(右)ストロボ不使用


Dcim4971/DSC_8810. Dcim4971/DSC_8811. Dcim4971/DSC_8812. Dcim4971/DSC_8813. Dcim4971/DSC_8814. Dcim4971/DSC_8815.
左から、ストロボ1/1, 1/2, 1/4, 1/8, 1/16, 不使用。


また、1/60が同調速度であるから、補助光として利用する場合、本来ノーマルの撮影で1/60より早い(例えば1/250)シャッター速度の条件であれば、1/60になることで、絞りを数段絞っておくなどしないと、定常光量がオーバーとなるということになる。
尚、ストロボの光は一瞬なのでシャッター速度によって光量は影響されない。

補助光として利用する場合の対策として、ストロボ未使用の状態で露出条件を算出し、カメラ側をマニュアルモードにしてこの露出条件を設定する。そして、ストロボ側もマニュアルとして、1/8、1/16など弱量発光として補助光として使用するものがある。
機種によってさまざまだが、スローシンクロモードにすれば、カメラ側はストロボと独立して露出条件を設定した上で、ストロボが発光してくれるものもあるが、マニュアルの場合より、ストロボを考慮してか若干押さえ気味となる場合がある。

逆光補正などの場合、例えば、背景に対して主要被写体が1段アンダーの状態で主要被写体も適正露出にするには、1段アンダーなのだから、背景に対して主要被写体の照度は半分であり、残りの半分を補えば良い、ということになる。
スピードライトはガイドナンバー計算式で1段アンダーになるように、発光させればOKとなる。
すなわち、定常光と補助光の和が1となるように調整するわけである。


ついでに、室内照明などの兼ね合いを見てみよう。
(100W程度の)白熱電球を定常光とし、スピードライトを補助光として使う場合。
仮に「定常光下では f4, 1/15で適正露出であるとし、デーライトタイプのフィルムで撮影す」ものとし、スピードライトと白熱電球の光で適正露出になるものを考える。
(a)スピードライト無しの場合、f4, 1/15で写す。写真は赤っぽく写る。室内の雰囲気が出る。
(b)f4、1/30 にセットし、スピードライトを補助光として写す。この時、白熱電球の光が半分、スピードライトの光が半分で、写真は少し赤っぽく写る。(a)と(c)の中間のような色で写る。
(c)f4, 1/125 にセットし、スピードライトを補助光として写す。この時、定常光は3段アンダーとなり、殆ど影響しない。光源は実質的にはスピードライトだけとなり、写真は日中の太陽光の下で撮ったように普通の色で写る。


Dcim0696/DSC_6355. Dcim0696/DSC_6356.
(左)ストロボ使用、(右)ストロボ不使用


TTL自動露出と、TTL自動調光の関係

カメラの露出補正は、スピードライト光を含め写真全体の明るさを調節する。
ただし、絞り優先やプログラムオートで先幕シンクロで背景が1/60より暗い場合はスピードライト光の明るさだけを補正する。
又、マニュアル露出でもインジケータが適正よりアンダーを示している場合はやはり、スピードライト光の明るさをだけを補正します。
調光補正は、スピードライト光により照明される被写体の明るさのみを変化させます。

TTL自動露出では(主要被写体を含めた)「画面全体の露出」を決める。
−主として背景−
画面全体を
 暗くしたければマイナス補正する
 明るくしたければプラス補正する
ということになる。

TTL自動調光は、スピードライトで照らされる「主要被写体の露出」を決める。
主要被写体を「画面全体を基準にして」画面全体の標準よりも
 暗くしたければマイナス補正する
 明るくしたければプラス補正する
ということになる。

両者を組み合わせた場合の主要被写体に対する最終的な補正量は
 露出補正量 + 調光補正量
となる。

例えば、背景の暗さを表現したい場合「マイナス1補正する」となる。
このまま撮ると主要被写体も含めて全体が暗めに写る。
次に主要被写体の白さを正しくするため「プラス1.5段補正する」と決めたとする。
全体をマイナス1補正しているので、主要被写体をプラス1.5補正にするには
  (調光補正量)= 1.5 + (露出補正量)= 1.5 + (-)1 = 2.5 であり、
ストロボは +2.5 段の調光補正が必要となる。


被写体がストロボの圏内の場合
カメラで露出補正+1.0、ストロボのTTL調光補正-1.0とした場合、
カメラで露出補正0、ストロボのTTL調光補正-0とした場合、
カメラで露出補正-1.0、ストロボのTTL調光補正+1.0とした場合、
は、同じ光量ということになる。


主要被写体が、画面上で小さいか、あるいは中央から外れている場合。
TTLオート調光であれば、光量が強くなりすぎる場合がある。
オート調光は、半押し時のAEロックには無関係で、発光時に光量の様子を見ながら制御するので、発光時に中央が空に抜けていると、最大に発光してしまう。
この場合、調光補正をかけるか、マニュアル調光とする。


逆光補正

逆光状態では、影の部分が潰れてしまう。
ストロボを使用すると、影の部分を補正できるが、既に十分な明るさの場合、ストロボ同調の為シャッター速度が低く押さえられると(1/60〜1/180)、背景が飛んでしまう場合があるので注意も必要だ。
Dcim1842/DSC_5388. Dcim1842/DSC_5389. Dcim1842/DSC_5391.
左から、通常撮影、TTLストロボ補正(f8)、TTLストロボ補正(f11)


背景が明るいと、花がくすんでしまう。
ここでストロボを使用すると花に光が当たって綺麗になるが、光が強すぎると情緒も失なわれるので、ディフューザーなどで光を調整する。
Dcim3343/DSC_1790. Dcim3343/DSC_1791. Dcim3343/DSC_1792.
Dcim3343/DSC_1811. Dcim3343/DSC_1812.

暗部の補正

Dcim2299/DSC_2677. Dcim2299/DSC_2680. Dcim2299/DSC_2679. Dcim2299/DSC_2678.
左から、通常撮影、ストロボ補正(1/8-1/2)


スクリーン映像と周辺のバランス

これはかなり厳しい。スクリーンの明るさと、周辺の暗さが、あまりにも違いすぎ、ラチュードの範囲が異なるためである。
尚、ここで言うスクリーン映像は、投光映像の場合で、ディスプレイなどの発光体の場合は条件が異なる。

ここでいくつか考え方があるのだが、
1.スクリーンの内容を重視
2.周辺の状況を重視
など、ポイントを絞るのである。

ひとつの方策として、
1.スクリーンを重視したシャッター速度(スローシャッター)
2.スクリーンを飛ばさず、周辺を照明する程度のストロボ
の組み合わせである。

ストロボは弱めにということだ。
ストロボ減光の手段は色々ある。
調光補正のマイナス、マニュアルによる最低光量の設定、ディフューザーの使用、撮像感度の低下、絞りを絞る、など。
撮像感度の低下と、絞りを絞るのは、シャッター速度にも影響するので注意が必要だ。

ストロボを弱くというのは、スクリーンを飛ばさないためである。
ここで言う「飛」は、撮影画像の白とびであって、スクリーンそのものが飛ばされてどこかへ行ってしまうものではない。

ここですぐに明確な数値を期待するものだが、そんなものは現場の規模やスクリーンの明るさによってそれぞれ異なる。
どうしてもというなら、こちらで設定した撮影データに適する環境を建設してもらえばよいのだが、こういう言い方をすれば、明確な数値が簡単に出ないことは理解してもらえることだろう。

たまたま写した実例がある。
D70, ISO400, ストロボ1/16発光
スクリーンには、船橋から見た海と空が写っている。


オープンフラッシュ

船橋などで
ストロボを発光しないと、人物等は暗い。
ストロボを発光すると、レーダーの画面は真っ白になってしまう。
オープンフラッシュにより、カメラ本体はスローシャッター(秒単位)とし、シャッターが開いている間に、側方から手持ちのストロボで手動発光させる。


スレーブストロボ

メインのストロボに同期して発光させるもの。
ケーブルで接続して同期させるもののほか、メインのストロボの発光を感知して同期させるものもある。
後者の場合、ストロボの配置がかなり自由度が高くなる。注意点としては、他のカメラのストロボにも反応してしまうこと。
用途としては、増灯する事により光量を強化することが出来るほか、影になる部分を照射させることも出来る。

左から、
メインストロボのみ。
スレーブ使用により、右手の鉢植えの左に伸びる影を薄めたもの。
スレーブを隙間から照射させたもの。
Dcim1871/DSC_7838. Dcim1871/DSC_7839. Dcim1871/DSC_7851.

左から、
メインストロボのみ。
スレーブ使用(調光あり)。
スレーブ使用(調光なし)。
Dcim1871/DSC_7859. Dcim1871/DSC_7860. Dcim1871/DSC_7861.

左から、
メインストロボのみ。
スレーブ使用(下方から照射)。
スレーブ使用(上方から照射)。
Dcim1871/DSC_7897. Dcim1871/DSC_7898. Dcim1871/DSC_7899.

左から、
メインストロボのみ。
スレーブ使用。
Dcim1896/DSC_9664. Dcim1896/DSC_9665.

着色光

下からのスレーブストロボに、黄色のビニールをかぶせたもの。右はノーマル。
Dcim2743/DSC_5253. Dcim2743/DSC_5258.


左から、ディフューザー、オレンジ、グリーン、ブルーのビニール袋を加工したものをストロボにかぶせたもの。
Dcim5712/DSC_4074. Dcim5712/DSC_4075. Dcim5712/DSC_4076. Dcim5712/DSC_4077.

ストロボなし/あり/あり(オレンジ着色)
Dcim5726/DSC_5017. Dcim5726/DSC_5035. Dcim5726/DSC_5044.

ストロボあり(オレンジ着色)/あり(グリーン着色)
Dcim5734/DSC_6062. Dcim5734/DSC_6065.

ストロボあり/あり(オレンジ着色)
Dcim5728/DSC_5338. Dcim5728/DSC_5337.

これが、オレンジ、グリーン、ブルーのビニール袋を加工したもの。
材質によって、透過光が強すぎると、色がつきにくい。この場合、何枚か重ねる。
Dcim5712/DSC_4078.

蛍光灯、、消灯、ストロボ1/16、ストロボ1/16+ディフューザー
Dcim5763/DSC_8223. Dcim5763/DSC_8240. Dcim5763/DSC_8224. Dcim5763/DSC_8225.

ブルーのビニール袋を加工したもの。左から、1枚〜6枚。
Dcim5763/DSC_8226. Dcim5763/DSC_8227. Dcim5763/DSC_8228. Dcim5763/DSC_8229. Dcim5763/DSC_8230. Dcim5763/DSC_8231.

グリーンのビニール袋を加工したもの。左から、1枚〜4枚。
Dcim5763/DSC_8232. Dcim5763/DSC_8233. Dcim5763/DSC_8234. Dcim5763/DSC_8235.

オレンジのビニール袋を加工したもの。左から、1枚〜4枚。
Dcim5763/DSC_8236. Dcim5763/DSC_8237. Dcim5763/DSC_8238. Dcim5763/DSC_8239.

ストロボ1/16
Dcim5822/DSC_3841.

ブルーのビニール袋を加工したもの。左から、1枚〜6枚。
Dcim5822/DSC_3850. Dcim5822/DSC_3851. Dcim5822/DSC_3852. Dcim5822/DSC_3853. Dcim5822/DSC_3854. Dcim5822/DSC_3855.

グリーンのビニール袋を加工したもの。左から、1枚〜4枚。
Dcim5822/DSC_3846. Dcim5822/DSC_3847. Dcim5822/DSC_3848. Dcim5822/DSC_3849.

オレンジのビニール袋を加工したもの。左から、1枚〜4枚。
Dcim5822/DSC_3842. Dcim5822/DSC_3843. Dcim5822/DSC_3844. Dcim5822/DSC_3845.

カメラ付携帯 SoftbankPhone 905SH モバイルライト/カラー例。
ホワイト、レッド、イエロー、グリーン、ブルー、パープル、ライトブルー
SBSH0087. SBSH0088. SBSH0089. SBSH0090. SBSH0091. SBSH0092. SBSH0093.
SBSH0099. SBSH0100. SBSH0101. SBSH0102. SBSH0103. SBSH0104. SBSH0105.

注意いろいろ

けられに注意。
フードつき、あるいは大型のレンズを使用する場合、あるいは、内蔵ストロボを使用する場合は、けられに注意。
レンズの先端が、ストロボの光をさえぎってしまうのである。 対策は、フードを外す、あるいは小型のレンズを使用、あるいは、外付けストロボを使用する、できる限り望遠側を使用する、などとなる。
Dcim0693/DSC_5919. Dcim0695/DSC_6280. Dcim0695/DSC_6288.

反射に注意。
ストロボを使用する場合、被写体正面の場合、ストロボ光が直接写り込む場合に注意が必要です。
対策は、ストロボの使用を止めるか、バウンズ光とする、あるいはガラス面との垂直を避けるなどになります。

Dcim0693/DSC_5959. Dcim0693/DSC_5960.
(左)ストロボ使用、(右)ストロボ不使用


窓越し撮影の注意
ガラス窓越の撮影となる場合で、ストロボ光が、ガラスに鏡のように、反射してしまう場合がある。
これを防ぐには、ガラス窓とレンズの筐体に隙間を作らないことで、ガラス面に圧着するか、紙などの何かで室内の光を遮蔽すると良い。
Dcim1539/DSC_4619. Dcim1539/DSC_4620.

混雑に注意。
人ごみの中の場合、ストロボの発光部が隠れていると、当然被写体は照射されない。
Dcim2350/DSC_7227.

他のストロボにも注意。
ストロボの発光は1/500程度の一瞬だが、シャッターの開いている時間は1/60程度と長く、その間に他のストロボが発光すると、合成光量で露出オーバーとなる。
Dcim2379/DSC_0054. Dcim2379/DSC_0056.

影にも注意。
ストロボは、発光部の面積が小さいため、背景の壁などに影がはっきりでてしまう。
背景が十分離れている場合は問題ないが、背後の壁にできる影はうっとうしい。
影は、壁との距離があるほど長くでる。
人物が向いている方向に影が出ると気になる。
レンズと被写体の線に対して、ストロボの位置関係で反対側に影が出るため、一般に横位置では影響が少ない。
この影を目立たなくさせるためには、発光部の面積を広くすれば良い。
また、ディフューザーやバウンズレフレクターを使用することにより、光を拡散して弱めるため、影が薄くなって目立たなくなる。
また、天井や側面の壁などに発行させるバウンス照射をする。
Dcim0741/DSC_1474. Dcim0740/DSC_1265. Dcim0741/DSC_1470. Dcim0741/DSC_1478. Dcim0797/DSC_8341. Dcim0797/DSC_8342. Dcim0799/DSC_8737. Dcim1896/DSC_9665. Dcim1896/DSC_9664.
左から、
背景が壁ではない場合。 やや離れた壁だが、影が出来ている場合。 直後の壁に影が出来てしまった例。 横位置の為影が見えない例。 影が右側に出た例。 影が左側に出た例。 ディフューザー使用により影が目立たない例。 増灯により影を薄くした例と、その増灯しない場合の例。

DXフォーマット時の照射角に注意。
デジカメのDXフォーマットは、フルサイズに比べて画角は1.5倍になる。
28-80のレンズなら、画角は42-120のフルサイズと同じとなる。
が、装着しているレンズの規格は、あくまで28-80であり、ストロボを連動させると、照射角は28-80の範囲を連動する。
これは、画角そのものが1.5倍化するわけではなく、撮像面のフォーマットから、トリミングされる結果だからである。
従って、マニュアル操作の場合、フルサイズ換算での対応を取らなければならない。
ただ、遠距離等で光量を稼ぎたい場合、フレームアウトする範囲を照射する必要もないわけで、この場合、レンズが80なら、ストロボは120に設定しても問題はないということになる。



判断基準




傾向と対策


ディフューズ効果

Dcim1900/DSC_9883. Dcim1900/DSC_9880. Dcim1900/DSC_9881. Dcim1900/DSC_9882.
左から、ノーマル撮影(1/16FL)、ディフューザー使用(1/4FL)、(1/8FL)、(1/16FL)、
使用したディフューザーは、シャンプーハットタイプの簡易タイプ。


2004.3.20の試験
ASA200, Aモード,中央部重点測光, +0.7, f8, 1/60, +FL,
距離約1.8m, 28-80mmF2.8/80mm, 蛍光灯下。
- TTL 1/1 1/2 1/4 1/8 1/16
ノーマル Dcim0802/Img0002. BL50:99 Dcim0802/Img0013. BL50:255 Dcim0802/Img0014. BL50:255 Dcim0802/Img0003. BL50:203 Dcim0802/Img0004. BL50:172 Dcim0802/Img0005. BL50:122
ディフューザー Dcim0802/Img0015. BL50:199 Dcim0802/Img0016. BL50:214 Dcim0802/Img0017. BL50:168 Dcim0802/Img0018. BL50:113 Dcim0802/Img0019. BL50:76 Dcim0802/Img0020. BL50:53
コピー用紙 Dcim0802/Img0021. BL50:138 (注*1) Dcim0802/Img0008. BL50:102 Dcim0802/Img0009. BL50:66 Dcim0802/Img0010. BL50:35 Dcim0802/Img0011. BL50:22 Dcim0802/Img0012. BL50:9
ノーマル: ストロボを標準的に使用したもの。
ディフューザー: サンパックの販促品。
コピー用紙(簡易ディフューザー): 一般のコピー用紙をA6サイズに切って3つ折りにしてつけたもの。

ノーマル状態からわかるように、1/16よりも小さい発光でTTLは適正値として処理する試験条件である。
ディフューザーにより、概ね2段光量が弱まっているようだ。
簡易ディフューザーに至っては、更に2段光量が弱まっているようである。

(注*1)初回試験時に著しい偏差が出たため、この1枚のみ再処理したため、他と若干統一性には欠けるため、1/1(=FULL)発光よりもBL50:の値が大きくなっている。

(参考) ストロボなし
ASA200, Aモード,中央部重点測光, +0.7, f8, 1",
Dcim0802/Img0001.
BL50:128

2004.3.22の試験
ASA200, Aモード,多分割測光, +0.7, f8, 1/60, +FL,
距離約1.8m, 28-80mmF2.8/80mm, 蛍光灯下。
- TTL 1/1 1/2 1/4 1/8 1/16
ノーマル Dcim0803/Img0027. BL50:96 Dcim0803/Img0028. BL50:255 Dcim0803/Img0029. BL50:237 Dcim0803/Img0030. BL50:177 Dcim0803/Img0031. BL50:174 Dcim0803/Img0032. BL50:127
ディフューザー Dcim0803/Img0072. BL50:171 Dcim0803/Img0073. BL50:206 Dcim0803/Img0074. BL50:158 Dcim0803/Img0075. BL50:97 Dcim0803/Img0076. BL50:62 Dcim0803/Img0077. BL50:32
トレペ Dcim0803/Img0033. BL50:160 Dcim0803/Img0034. BL50:214 Dcim0803/Img0035. BL50:165 Dcim0803/Img0036. BL50:119 Dcim0803/Img0037. BL50:82 Dcim0803/Img0038. BL50:52
バウンザー1 Dcim0803/Img0039. BL50:138 Dcim0803/Img0041. BL50:158 Dcim0803/Img0042. BL50:118 Dcim0803/Img0043. BL50:72 Dcim0803/Img0044. BL50:48 Dcim0803/Img0045. BL50:28
バウンザー2 Dcim0803/Img0046. BL50:149 Dcim0803/Img0047. BL50:159 Dcim0803/Img0048. BL50:125 Dcim0803/Img0049. BL50:75 Dcim0803/Img0050. BL50:53 Dcim0803/Img0051. BL50:30
バウンザー2+ Dcim0803/Img0052. BL50:141 Dcim0803/Img0053. BL50:160 Dcim0803/Img0054. BL50:126 Dcim0803/Img0055. BL50:74 Dcim0803/Img0056. BL50:47 Dcim0803/Img0057. BL50:28
ノーマル: ストロボを標準的に使用したもの。
ディフューザー: サンパックの販促品。
トレペ(トレペディフューザー): 写真Lサイズ強のトレーシングペーパーをストロボ前面につけたもの。
バウンザー1(簡易バウンザー1): A4コピー用紙を2つ折りにした上で成形した物。
バウンザー2(簡易バウンザー2): 白い厚紙をバウンザー1と同型に成形した物。
バウンザー2+(簡易バウンザー2+): 簡易バウンザー2に、一回り大きい白い厚紙を付け加えた物。

ノーマル状態からわかるように、1/16よりも小さい発光でTTLは適正値として処理する試験条件である。
ディフューザー、トレペディフューザーにより、概ね2段光量が弱まっているようだ。
また、簡易バウンザーにより、概ね3段光量が弱まっているようだ。

(参考) ストロボなし
ASA200, Aモード,多分割測光, +0.7, f8, 1.6",
Dcim0803/Img0026.
BL50:132

*

D90
SUNPAK PZ4000AF 1/6発光、ディフューザー付。
照射角0°, 45°, 60°, 75°, 90°, なし。
Dcim5514/DSC_9820. Dcim5514/DSC_9821. Dcim5514/DSC_9822. Dcim5514/DSC_9823. Dcim5514/DSC_9824. Dcim5514/DSC_9825.

D90
SUNPAK PZ40x-NE 1/6発光、ディフューザー付。
照射角0°, 45°, 60°, 75°, 90°, なし。
Dcim5514/DSC_9826. Dcim5514/DSC_9827. Dcim5514/DSC_9828. Dcim5514/DSC_9829. Dcim5514/DSC_9830. Dcim5514/DSC_9831.

D70
SUNPAK PZ4000AF 1/6発光、ディフューザー付。
照射角0°, 45°, 60°, 75°, 90°, なし。
Dcim5511/DSC_1633. Dcim5511/DSC_1634. Dcim5511/DSC_1635. Dcim5511/DSC_1636. Dcim5511/DSC_1637. Dcim5511/DSC_1638.

D70
SUNPAK PZ40x-NE 1/6発光、ディフューザー付。
照射角0°, 45°, 60°, 75°, 90°, なし。
Dcim5511/DSC_1639. Dcim5511/DSC_1640. Dcim5511/DSC_1641. Dcim5511/DSC_1642. Dcim5511/DSC_1643. Dcim5511/DSC_1644.

針金製のハンガーを加工した簡易ディフューザー
針金製のハンガーを加工して、コンビに袋をつける。
Dcim5642/DSC_5168. Dcim5642/DSC_5169.

使用状況
Dcim5642/DSC_5170. Dcim5642/DSC_5171.

ストロボ不発光
Dcim5642/DSC_5172.

内蔵ストロボ発光
Dcim5642/DSC_5173. Dcim5642/DSC_5177.

内蔵ストロボ発光(使用)
Dcim5642/DSC_5174. Dcim5642/DSC_5178.

外付けストロボ発光
Dcim5642/DSC_5175.

外付けストロボ発光(使用)
Dcim5642/DSC_5176. Dcim5642/DSC_5179.

- ストロボ/直射 ストロボ/簡易ディフューザー ストロボ/簡易ディフューザー
- Dcim5659/DSC_6019. Dcim5659/DSC_6020. Dcim5659/DSC_6021.
- Dcim5659/DSC_6022. Dcim5659/DSC_6023. Dcim5659/DSC_6024.


調光補正

-3.0 -2.0 -1.0 0.0 +1.0
Dcim0802/Img0022. BL50:19 Dcim0802/Img0023. BL50:59 Dcim0802/Img0024. BL50:98 Dcim0802/Img0002. BL50:99 (注*2) Dcim0802/Img0025. BL50:176
(注*2)ディフューズ試験時のものを流用したため、この1枚のみ、他と若干統一性には欠けるため、-1.0調光補正と、BL50:の値が同じになっている。
前後と同一状況であればBL50:140前後であろう。


バウンズ

ストロボの照射方向を、被写体に直接に向けるのではなく、角度をつけることにより、天井などに反射させるもの。
光が拡散してやわらかくなるが、光量がかなり減衰する。
もちろん、天井のない屋外では、全く効果がないばかりではなく、周りにも迷惑である。
Dcim2403/DSC_2028.

メンテナンス

分解は危険なので絶対にやめよう。
ストロボは電池で動作するが、発光前に蓄電し、電気をためてから一気に放電することにより、大光量を発揮する。
すなわち、機器ないに高電圧が帯電していて、危険なのである。

出来るメンテナンスは、性能の維持だ。
機械物は、耐久消費財とも呼ばれ、使うだけ損耗が進むのだが、動作させることにより機能が調子よく維持される面もある。
ストロボの場合は、コンデンサの能力が命なので、充電発光をさせないと、やがてへたってしまうらしい。
へたってしまうと、十分に蓄電できず、性能が低下する。
月に1回は、充電発光させてやろう。


ストロボの寿命は、発光回数約1000回とも2000回とも言われる。
適正間隔でのフル発光による計数であるから、調光によるなどで弱い発光の場合、寿命は延びるだろう。
寿命に致命的なものは、光電管の封入ガスの放出らしく、振動や衝撃により、シールドが緩みガスが抜けると光量に影響するらしい。
従って、業務用でスタジオに固定してある場合は、10000回でも使用できる例もあるらしい。
またコンデンサも、劣化してゆく。



ストロボに関する用語


艦船写真の写し方(艦内撮影)
艦船写真の写し方(人物撮影)
艦船写真の写し方(ポートレート)
艦船写真の写し方(舞台撮影)
艦船写真の写し方(クラブイベント撮影)
艦船写真の写し方(機材のメンテナンス)
艦船写真の写し方(商品撮影/物撮り)
艦船写真の写し方(料理撮影)
艦船写真の写し方(人形ぬいぐるみ撮影)


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新規作成日:2003年10月12日/最終更新日:2010年3月16日