艦船話題の考察

艦船に関する、色々な問題に付いて、考えてみるコーナーを作りました。
こういった問題は、日本の世間では、右翼的思想と簡単に片づけられてしまい勝ちですが、短絡的な発想ではなく、違った見方、意見にも耳を傾け、探求する事が大切だと思っています。
従って、私の考察も、掲載時点での情報に元づくものであり、その後の情勢の変化に対して、必ずしも固執するものでもありません。また、視野の狭さに起因しているものもあるわけです。

インド・パキスタンなどの核開発、北朝鮮、艦艇の寄港・・・、私の趣味に関する事は、そのまま国際問題にも接しています。
しかし、これら反対運動には、他の要素を何も考えず、ただ「なにやぶし」的に発言しているものが多く、閉口してしまいます。

日本人の傾向として、流行に流され、情報確認ができず、入った情報をそのまま信じ、かつ累積発展させる傾向があります。
97年の、横須賀にニミッツ、小樽にインデペンデンス、と空母の寄港が相次ぐと、東京に来たブルーリッジを、空母と思い、詰め掛けた人数には驚きました。
通常、艦船の訪問に詰め掛ける人数は、せいぜい数百人。イギリス空母でさえ2000人程度。これに対して5000とも10000とも言う人が集まった事は驚きです。
しかし、この人数の大半は、空母か・遊園地のように思って集まっている群衆で、見学した結果として、たいした事はないという理解もしたようです。

ソ連崩壊時のロシア経済の混乱についても、「スーパーに物が無く行列」なんていっていましたが、「見てきたのか」といいたい所です。私も、ウラジオストクを数日訪れただけですから、全てを代表して語るつもりはありませんが、国内報道とは異なる印象です。
例えば、日本でも、閉店間際の八百屋魚屋で豊富な買い物が出来るでしょうか。地方都市で22:00頃買い物にいって「軒並み閉店」などと言う表現は正しいでしょうか。夕方の混雑時のスーパーのレジ行列を見て、いちいち「買い物客が殺到」などと言うでしょうか。

確かに、軍事力は、廃絶の方向が望ましい事は言うまでもありません。
しかし、平和ぼけした日本国内で理解しているほど、国際問題は簡単ではありません。

ニュース報道さえも、自己の主張を前提とした解説内容や、ちゃちな知識による間抜けな翻訳が目立ちます。

反対運動も、「反対運動をやっている事」自体を主張する事が先決で、実際効果のある運動はほとんど見られません。
大使館前の抗議の声明など、日本語の主張は誰が読むのでしょうか。

単純な、一点豪家主義の主張ではなく、とりまく諸問題まで含めた議論こそ、真のものであり、それが可能な知識水準とする事が、まず必要とされるのではないでしょうか。

そんな訳で、このコーナーを作ってみました。
ただ、政治的な問題は、ともすればエスカレートし過ぎる面もあり、ここでは、見方は一つではなく、立場を変えればこういった解釈もある、という事を表現するもので、これが主張だというものではありません。

また、情勢は、刻一刻と変化し、また、新たな情報も入ってくるわけですが、文章の更新は、それに応じて木目細かく行えない事情があります。
ですから、あくまで、作成時点の情勢・情報・判断による物ですので、ご了承ください。



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新規作成日:1998年8月8日/最終更新日:2005年1月18日