安全保障構想(PSI)海上阻止訓練
本項は 「海上保安庁パーフェクトガイド」掲載用として整理したものをもとに掲載しており、更新なき場合、2005年3月のデータにもとずいています。
また、掲載出版内容と異なる部分も多々あります。
新規作成日:2005年5月7日以前を最終更新日としているものは、準備資料のまま内容の更新がないことを示しています。
安全保障構想(PSI)海上阻止訓練
安全保障構想(PSI)海上阻止訓練
拡散に対する安全保障構想(PSI)海上阻止訓練が、平成16年10月25日(月)から27日(水)まで、相模湾沖合および横須賀港にて開催された。
今回の訓練は、オーストラリア、フランス、米国および日本の艦船・航空機・部隊等が参加して行われた。
26日(火)に実施されたシナリオに基づく海上阻止訓練については、国際法・各国国内法の範囲内で実施するものとし、法執行活動等に関する比較的簡単な海上阻止訓練で、海上保安庁を主体として実施された。
27日(水)、海上阻止活動の重要な一部をなす乗船・立入検査に関する技量を相互に展示する展示訓練は、海上自衛隊が主体として実施された。
今回の訓練は、参加国の関係機関の練度向上や相互の連携強化、およびPSI非参加国のPSIに対する理解促進を主たる目的としている。
PSI阻止訓練は、これまで世界の各地域において11回実施されており、我が国が主催するPSI阻止訓練は初めてのものとなる。
シナリオに基づく海上阻止訓練
場所:相模湾沖合
参加勢力
@船舶:海上保安庁(ヘリコプター2機搭載型巡視船 PLH31「しきしま」、大型巡視船 PL31「いず」、高速特殊警備船 PS204「かいもん」、小型巡視船1隻、航路標識測定船 LL01「つしま」)、海上自衛隊 DD107「いかづち」、アメリカ海軍 FFG48「ヴァンデグリフト」、フランス海軍「ヴァンデミール」、オーストラリア海軍 FF151「アランタ」
A航空機:3機(固定翼機1機、ヘリコプター2機)
B要員:捜査班等
C参加人員:約200名
拡散に対する安全保障構想(Proliferation Security Initiative: PSI)
PSIは、国際社会の平和と安定に対する脅威である大量破壊兵器・ミサイル及びそれらの関連物資の拡散を阻止するために、国際法・各国国内法の範囲内で参加国が共同して取りうる措置を検討する取組(2003年5月ブッシュ米大統領が発表)。
PSIの原則を定めた「阻止原則宣言」に則り、わが国は阻止活動に必要な能力向上のための訓練にオブザーバーを含め参加してきているほか、アジア諸国へのPSIの支持、協力を働きかけている。
[PSIシナリオ写真]
[キャブションのあるものを使用]
[外国籍のものは、各国1枚程度]
[ビニール合羽着ているのは見学者なのでなるべく避ける]
- 高速特殊警備船 PS204「かいもん」による容儀船追跡。
- スーパーピューマより降下する特殊警備隊(SST)。
- PLH31「しきしま」搭載の高速警備船により、立入検査隊が容儀船に向かう。
- アメリカ沿岸警備隊の乗船班が容儀船に乗船。
- オーストラリア海軍と税関の乗船班が容儀船に乗船。
- アメリカ沿岸警備隊の乗船班が容儀船を捜索。
- オーストラリア海軍と税関の乗船班が容儀船を捜索。
- フランス海軍の乗船班による容儀船乗員への取調べ。
- 容儀船船橋での取調べ。
乗船・立入検査に関する技量を相互に展示する展示訓練
乗船・立入検査に関する展示訓練
海上自衛隊「いかずち」立入検査隊 展示訓練
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アメリカ沿岸警備隊WHEC720乗船班 展示訓練
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新規作成日:2005年5月7日/最終更新日:2004年12月20日