Jpn 不審船対策 MSA



本項は 「海上保安庁パーフェクトガイド」掲載用として整理したものをもとに掲載しており、更新なき場合、2005年3月のデータにもとずいています。
また、掲載出版内容と異なる部分も多々あります。
新規作成日:2005年5月7日以前を最終更新日としているものは、準備資料のまま内容の更新がないことを示しています。


不審船対策

不審船への対処
北朝鮮の工作船は、14.5mm機関銃(射程約2000m)、82mm無反動砲(射程約1000m)、ロケットランチャー(射程約500m)、携帯地対空ミサイル(射程約5000m)、などにより武装していた。
これに対して、追跡する巡視船等に損害を受けずに、任務を遂行するためには、これらの射程外からの威嚇射撃が可能であることが重要なポイントとなる。
不審船の武装の最大射程を5000mとした場合、その外側が安全圏となる。
そのため、新型巡視船には、40mm機関砲を搭載し、安全圏からの海面や上空、船体への威嚇射撃を可能としている。

40mm機関砲
Dcim1753/DSC_9037. Dcim1755/DSC_9228.

不審船対策部隊は、ヘリ甲板付高速高機能大型巡視船(PL51「ひだ」型)、高速高機能大型巡視船(PL41「あそ」型)、高速特殊警備船(PS201「つるぎ」型)、航空機等で構成される。

ヘリ甲板付高速高機能大型巡視船(PL51「ひだ」型)
Dcim2699/DSC_3727.
高速高機能大型巡視船(PL41「あそ」型)
Dcim2699/DSC_3730.
高速特殊警備船(PS201「つるぎ」型)
Dcim2693/DSC_1531. Dcim2693/DSC_1534.
航空機
Dcim2693/DSC_1552.
複合型ゴムボート
Dcim2684/DSC_1287.

追跡に際しては、上空にヘリコプターを配置し、赤外線捜索監視装置などにより、やはり安全圏からの監視や採証(証拠採取)を行う。
そして、ヘリ甲板付高速高機能大型巡視船(PL51「ひだ」型)を指揮船とし、対応巡視船を現場海域に集中させ、また、特殊警備隊(SST)をヘリにより搬送し巡視船に待機させる。
安全な距離(射程外の約5000m程度以上)を保ちつつ不審船を追跡包囲し、衛星映像伝送システム船上型送信装置によって、本庁、管区海上保安本部(対策本部)等に電送し、分析の上、対応について判断を行う。
まず、発光信号、旗旒信号等により、停船命令を行い、これに従わない場合、発光信号、旗旒信号等により射撃警告を行い、なおも停船しない場合、海面、上空等への威嚇射撃を行う。
更に逃走を図る場合は、船体への威嚇射撃等も実施し、不審船を停船させる。


外郭警護
Dcim2690/DSC_3458.
追跡
Dcim2686/DSC_7507. Dcim2685/DSC_1336.
ヘリ中継
Dcim2701/DSC_3862.
停船命令
Dcim2690/DSC_3444.
射撃警告
Dcim2685/DSC_1327.
射撃
Dcim2700/DSC_3844.


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新規作成日:2005年6月4日/最終更新日:2006年6月6日