各地に残る海上保安庁の船艇航空機
本項は 「海上保安庁パーフェクトガイド」掲載用として整理したものをもとに掲載しており、更新なき場合、2005年3月のデータにもとずいています。
また、掲載出版内容と異なる部分も多々あります。
新規作成日:2005年5月7日以前を最終更新日としているものは、準備資料のまま内容の更新がないことを示しています。
- 巡視船 PL107「宗谷」
初代南極観測船を努めた「宗谷」は、東京にある船の科学館で、南極観測船当時の塗装で保存展示公開されている。
・船の科学館 (03-5500-1110 / 03-3528-1111) 〒135-8587 東京都品川区東八潮3-1
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- 巡視船 PL106「こじま」
本船は、太平洋戦争時は海防艦「志賀」、戦後、気象庁の定点観測船となった後、海上保安庁の巡視船「こじま」となり、海上保安大学校の練習船となっていた。
解役後、千葉市海洋公民館となっていたが、98年に解体され、船橋の備品が記念品として、稲毛記念館に保存されている。
・稲毛記念館 (043-277-4534) 〒261-0003 千葉市美浜区高浜7-2-3
(96.4.7 千葉市海洋公民館「こじま」当時のもの)
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- 巡視船 PL21「こじま」
PL106「こじま」の代替えとして建造された巡視船 PL21「こじま」は、海上保安大学校の練習船として多くの海上保安官の訓練航海に携わった後、解役後、向島町マリンユースセンターで、保存展示されていたが、2003.3末を持って閉館、撤去された。
本船の代替えとして建造されたのが、現PL21「こじま」である。
(95.3当時のもの)
- 巡視船 PS35「ろっこう」
昭和39年建造の130t型巡視船であった。
平成3年から、熊本県天草郡倉岳町の浜田海岸えびす公園に展示されていたが、平成14年に撤去された。
- 巡視艇 PC30「しののめ」
昭和29年建造の23m型巡視艇であった。
鳥羽市安楽島(あらしま)児童遊園に展示されていたが、昭和50年代に宅地化された際、撤去された。
- 巡視艇 CL14「あらかぜ」
昭和29年建造の15m型巡視艇。日本初のオールアルミ合金船で、海上保安庁の巡視艇として任務を全うし、軽合金船の強さと安全性の実証に大いに貢献した。
香川県高松市にある海の科学館(琴平海洋会館) に、屋外展示されている。
・海の科学館(琴平海洋会館) (0877-73-3748) 香川県高松市琴平町953
- 巡視艇 CL71「きぬかぜ」
昭和46年建造の15m型巡視艇。
・碧南市青少年海の科学館 (0566-48-3761) 碧南市浜町2-3 碧南市臨海公園内
- 巡視艇 「葉山丸」
昭和9年横須賀海軍工廠で建造された木造船で、戦後、海上保安庁に移管され、昭和31年7月「はたぐも」に任務を引き継いで解役した。
巡視艇としての任務のほか、昭和天皇の海洋生物研究のための御採取船にも使用された。
現在、大山祇神社の大三島海事博物館に保存展示されている。
ちなみに、「はたぐも」の代替が先代のPC53「まつなみ」で、その代替が現PC01「まつなみ」である。
大三島海事博物館 (0897-82-0032) 愛媛県越智郡大三島町宮浦3327
- 雑船 CS100「はまゆう」
昭和40年に建造された。
香川県高松市にある海の科学館(琴平海洋会館) に、屋外展示されている。
・海の科学館(琴平海洋会館) (0877-73-3748) 香川県高松市琴平町953
- 潜水調査船 HU06「しんかい」
昭和44年3月に就役した潜水調査船「しんかい」は、大陸棚の地形、漁場調査、海象調査及び海底地震の観測のため、川崎重工業(現川崎造船)神戸工場で建造され、昭和51年度の解役まで海上保安庁で運用された。
最大600メートルまで潜航可能とするため、船体内は前後2個の耐圧球を円筒でつないだ構造となっている。
後継は、海洋科学技術センター(現海洋開発機構)が昭和55年に建造した「しんかい2000」、平成元年に建造した「しんかい6500」に受け継がれている。
解役後、海上保安大学・海上保安資料館に、屋外展示されていたが、呉市海事歴史科学館(愛称: 大和ミュージアム)で展示される予定である。
・呉市海事歴史科学館(愛称: 大和ミュージアム) 平成17年4月開館予定。
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(海上保安大学校屋外展示当時のもの)
- 無人測量艇「まんぼう」
自航式ブイとして、測量船 HL01「昭洋」に搭載されていた。
現在、船の資料展示「収蔵品展示施設」に保管されている。
・船の資料展示「収蔵品展示施設」 (0823-25-3017) 川原石駅徒歩8分クレイトンベイホテル先
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(平成2.5.20 測量船HL01「昭洋」搭載当時のもの)
- 大型回転翼航空機 シコルスキーS58
南極観測船「宗谷」とともに、第3次〜第6次の南極観測に使用され、1959(昭和34)年には南極に残されていたカラフト犬「タロ」「ジロ」を救出した。
南極観測支援用を経て、昭和39(1964)年から、海上保安庁で海難救助や海上公害監視、海上交通指導などに使用され、昭和48(1973)年に移管されている。
ちなみに最後のフライトは、羽田空港から上野公園まで飛んできたもので、国立科学博物館前の広場に着陸している。
上野にある、国立科学博物館に保存展示されていたが、現在は収蔵施設に保管されている。
・国立科学博物館 (03-3822-0111) 東京都台東区上野公園 7-20
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- 中型回転翼航空機 シコルスキーS62
救難航空機として活躍した回転翼機シコルスキーS62は、成田空港そばの航空科学博物館に、屋外展示されている。
・成田 航空科学博物館 (0479-78-0557) 千葉県山武郡芝山町岩山111-3
新規作成日:2005年5月7日/最終更新日:2004年12月3日